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【実は危険?】海外積立投資の知られざるデメリットと違法性

【実は危険?】海外積立投資の知られざるデメリットと違法性

未だ注目を集める海外積立投資。海外という特別感とハイリターンを謳う仲介業者の言葉を聞いて興味を持っている方も多くいるのではないでしょうか。

ただ知られざるデメリットやリスク、そして違法性に気が付かないで契約してしまうと、後々取り返しのつかない損失を招く可能性があります。

今回はそんな知られざる海外積立投資のデメリットとその違法性についてと賢い活用方法について金融庁認可の独立系金融機関の立場から客観的に解説します。

海外積立投資のデメリットとは?

海外投資
良い面ばかりが強調されがちな海外投資。でも実は様々なデメリットやリスクが潜んでいることを理解して契約している人はごくわずかです。

商品を勧める販売者や仲介者が教えたがらない”海外積立投資の実態”についても、メリットと合わせて事前にしっかりと把握しておくことが失敗しない秘訣となります。

ここでは契約後にトラブルになりやすい代表的な事例について取りあげてお話ししますが、ここでお話しする以外にも人によってデメリットやリスクとなるケースもありますのでご自身の状況や要望を踏まえて十分理解を深めてから検討されてみてください。

1.著しく資金の流動性が低い

長期的な資産運用を考える上で、抑えておかなければいけないとても重要なポイントがあるのをご存じでしょうか?

実は多くの方がその重要性に気が付かずに海外積立投資を契約をしてしまっています。

その重要なポイントとは、「資金の流動性」です。

海外積立投資は原則として、長期的な資産運用によって効力を最大限に発揮する商品となります。
本来、15年、20年、25年と長期間にわたって資金の積立を継続することで、ドルコスト平均法によるリスク分散とその複利効果を最大限に発揮する投資手法の商品として設計されています。

そのため、前提条件として途中で引き出したり積立てを停止したりすると著しく運用効果が低下します。
つまり、「最初に決めた金額を満期まで継続して払い続ける」という強い意志と余裕がなければ、圧倒的に不利な商品と言えるのです。

このことに言及している紹介者は、残念ながら皆無と言えます。

従って海外積立商品というのは、最低でも15年以上その資金を使うことができない流動性が非常に低い商品といえるのです。

巷の斡旋業者のセールストークとして、「2年後から停止や引き出しができる」「途中から資金を引き出しながら使える」といった話をされますが、実際にそれをやると資産は増えるどころか減り続けることになります。

試しにご自身でシミュレーションをしてみればお分かりになるはずです。初期口座の手数料が高く設定されているということはどういう事か?どのような状態で損益分岐点を迎えるのか?

是非、契約を検討する場合はそこまで踏み込んで調べてみてください。その上で、継続できる金額と積立て年数を設定するのが大前提となります。


事実として海外積立投資を契約されている多くの方は、当初、25年契約を勧められて契約していても、5年以内に解約をしてしまう方が大半です。
そして、10年以上継続できている人となるとその数は激減します。

海外積立投資を検討する場合は、「最低でも15年は使えないお金を積立てる」という覚悟をもって行うべきでしょう。

そう考えると、つみたてNISAの方が遥かに柔軟性が高い資産運用の方法と言えます!

「海外積立投資は本当に良い商品なのか?」「非課税のあるつみたてNISAと比較した場合、どこにメリットがあるのか?」

是非、そうした視点で比較してみてください。

はっきりとした違いが分からない場合は直ぐに契約せずに一言ご相談ください。

2.資金引き出しの手続きに相当な時間と労力がかかる

giveup
「実際に契約をしてみないと分からない」というのはどこの世界でもよくある話しですが、こちらでは実際に海外投資を契約した後によく発生するトラブルやクレームについてご紹介します。

海外積立投資を検討する場合、契約時の手続きをする以上に最終的に無事に手元に資金が戻ってくるまでを事前に考えておくことが大切です。

「お金は払ったけど本当に海外からお金が振り込まれるのか?」

これは実際に投資をはじめて、将来的に資金を受け取ろうとする時に多くの方が感じる不安の声です。

というのも、海外は手続きが非常に遅くトラブルがつきものだからです。
所定の書類を提出したのに全く連絡がなかったり、2週間経ってから再度別の書類を提出するよう依頼があったりと、日本では考えられないことが平気で起こります。笑

私のように海外での手続きに慣れていれば「いつものことか..。」とそこまで気にはなりませんし、事前に契約者にはそうしたケアを行うことができます。

ただ、慣れていない方にとっては、極度に不安を感じたり怒りを露わにする方も中にはいます。

そんな不安を抱えた状態で一か月以上の時間を過ごす可能性が海外投資ではあることも十分理解しておくべき点です。

当事者になってはじめて実感できるものではありますが、事前に理解ができていると後々不安も抑えられるものです。


さらに、海外から資金を受け取る場合にもう一つ大きな問題があります。

それは、銀行が直ぐに受け取り対応をしてくれないというケースです。
国内からの海外送金や海外からの振込については、日本の当局の監視の目もある為、資金を受け取る銀行ではとても慎重に手続きが進められます。

つまり、運用会社や保険会社から送金があっても、日本の銀行側で拒否されることが実際にあるということです。

現に私のクライアント様でも国内の某銀行で海外からの資金受け取りを拒否されたケースが多数出ています。

保険会社の手続きにも時間がかかり、さらに銀行のチェックが重なると平気でお金を受取るまでに1~2か月の時間がかかることもあります。

その間、投資家の不安は募るばかり。
頼りのIFAや紹介者に問いただしても、「手続き中で待て」と言われるだけ。

「本当に自分のお金は手元に戻ってくるのか?」

短期間で商品を売って終わりの斡旋業者やIFAを紹介して終わりの仲介業者はこうした経験をしておらず対応できないケースが殆どです。

そうなれば、あなたが唯一頼りにできるのは、見たことも聞いたこともない海外のIFAのみとなります。

こうした情報は海外投資に長く精通しているからこそ把握できるものですが、表立ったリスクとしてネット上では共有されることはあまりありません。

ただ実際に長年海外投資のサポートに携わっている経験から、事前に理解しておかなければいけない大きな海外積立投資のデメリットとしてお話しさせて頂きました。

海外投資は手元に資金が戻って来て初めて利益が確定し享受できるものということを覚えておいてください。

3.為替リスク

株式投資
海外投資においてもう一つ忘れてはいけないことがあります。

それは、為替リスクです。

為替リスクは、外国株式に投資する場合や国内で外貨建て保険に加入する場合なども同様に発生するもので、円ではなく外貨で運用を行う際には注意が必要です。

「円高の時に投資をして、円安で資金を戻す」のが最も為替面においては利益を享受できることになりますが、将来の為替を予測することは容易ではありません。

勿論、為替によって為替差益が得られるケースもありますので必ずしもリスクとなる訳ではありませんが、海外投資を検討される場合は為替動向も把握しておくことがより利益を享受できる秘訣となります。

仲介業者を選ぶ際は投資のタイミングや資金を引き出したり解約するタイミングについても、適切なアドバイスをしてくれるかどうかも確認しておくと良いでしょう。

4.途中解約は損する可能性大

NO
海外積立投資は契約途中で解約してしまうと早期解約手数料が科せられます。

せっかく時間をかけて積立てた資金も大きく目減りすることになりますので、原則、途中解約はするべきではありません。

だからこそ、契約前にしっかりと商品性を理解し、ライフプランや運用プランを立てた上で適正な積立期間や積立金額を決めることが大切になります。

何度もお伝えしていますが、積立投資は基本的に長期的な資産運用が目的となりますので、10年後、15年後も積立てを継続できるかどうかをじっくり考えて判断してください。

海外投資の違法性

違法
海外投資を検討される際に気になるのが法律面についてではないでしょうか?

「契約自体に違法性はないのか?」「後々、罰せられるのではないか?」「お金が没収されてしまうのではないか?」現にそんな心配をされている方も多いのではないでしょうか?

ここでは海外積立投資について法律面からお話ししていきます。
自分や仲介者が保険業法や金商法など、日本の法律には抵触するのか?しっかりとその内容も把握しておいてください。

1.海外積立投資の斡旋業者はほとんどが違反業者

NO
現在、海外積立投資を斡旋する業者や仲介者は山ほど存在します。

ネットを検索すると様々な海外投資に関するサイトが表示されますが、果たして海外の金融商品を販売したり仲介や斡旋をすることは違法ではないのでしょうか?

それとも資格や免許が必要なものなのでしょうか?

実際に日本国内で金融商品の仲介や斡旋、販売行為を行う場合、金融庁への届け出と認可が原則必要となります。
つまり所定の国のライセンスを取得する必要があるということになります。

皆さんもご存じの銀行や証券会社、保険会社、投資顧問会社は、金融庁の認可を受けた会社となり、金融業を行うことを国から認可された「金融機関」という訳です。

従って、これらの認可やライセンスを取得せずに海外投資の斡旋や紹介を行っていれば、無登録業者となり金融商品取引法違反となり処罰の対象となります。

時折、海外投資商品を販売、紹介している無登録業者や仲介者が逮捕されたりしていますが、その理由はライセンスを持たず無許可で販売、仲介、紹介を行った違法行為によるものです。

くれぐれもこうした違法業者に関わらないようご注意ください。


ただ、このような状況にも関わらず、実は海外投資の斡旋業者はなくなりません。

むしろ、年々増加しているようにも感じられますが、違法行為と分かっていても目先の手数料欲しさに法を犯しているというのが実情です。

海外積立投資は、そうした違法業者が群がり言葉巧みに、自分たち利益目的に契約をさせている実態が今でもあるということを投資家の皆さんは覚えておいてください。

そして、それだけでなく自らの立ち位置を有利にするため同業他社を批判し貶めるという愚策を行っているのも特徴です。

先日、事実無根の批判や誹謗中傷をネット上で繰り広げていた違法仲介者の一人が、集団訴訟を起こされるという出来事がありました。

ネット上で名前や顔も明かさず足がつかないように活動している仲介業者が殆どですが、商品を売る為には手段を選ばない。まさに海外投資業界は無法地帯といっても過言ではありません。

海外積立投資の斡旋業者は、9割9分がそのような無登録業者であり違法業者ということを理解して対応ください。

不信に思ったらすぐに消費者センターや金融庁に相談するようにしましょう!

※金融庁の認可を受けているかどうかは、金融庁のホームページにて一覧で確認ができます。
(金融商品取引業者一覧を確認)

もし、そこに名前が無ければ無登録業者となり、違法行為で海外投資の斡旋を行っていることになりますので要注意です。
 
 

2.海外投資は保険業法に抵触する可能性も

海外投資商品には様々な種類の商品があり、中には契約すると日本の法律に違反する場合もありますので十分な注意が必要です。

日本の法律では、海外の金融商品を販売、仲介、斡旋する業者に対して規定や罰則を設けているものと、特定の商品を契約する投資家に対して罰する法律があります。

これを知らずに契約してしまうと、自分では気が付かないうちに法律を犯していることになり兼ねません。

その代表的な例として、保険業法というのがあります。

保険業法は、斡旋する業者を罰するものと、その商品の契約者を罰する規定の両方があります。

つまり、契約者であるあなたが罰せられて罰金等を科せられる可能性があるという事です。

勿論、全ての海外投資商品が法律に抵触するという事ではありません。

魅力的な商品ラインナップも多数ありますので、その中でこうしたリスクも理解したうえで選択をすることが大切という事を覚えておいてください。

脱税、追徴課税!狙われる海外投資

海外積立投資の最大のデメリットとも言えるのが税務申告です。

巷の斡旋業者や仲介者の中には、全く税務について無知な者も多く、適当なことを言ってごまかすケースも散見されます。

そうした相手から契約をしてしまうと、知らず知らずのうちにあなた自身が脱税、無申告の判定を受ける可能性があります。

特に近年は海外投資に関する当局の規制の目も強まっており、あなたが思う以上に資金の流れが把握されています。

「バレないだろう」、「税金がかかるなんて知らなかった」、「そんなこと聞いていない」など、彼らにそんな甘えは一切通用しません。

税務署は忘れた頃にやってくるのが常ですので、狙われたら最後!追徴課税は免れないと思っておくべきでしょう。

そうならない為にも、税務に関しては必ず専門家を入れるのが鉄則です。後々の代償を考えると相談料や顧問料は安いものですので。


そして、そもそもそこまで面倒を見れない中途半端な素人仲介者とは関わるべきではありません。

レベルの低い資産形成の末路は低レベルな結果にしかならないことを賢い皆さまならきっとお分かりになられていることでしょう。

更に会計士や税理士といった税務の専門家であっても、海外投資に関しては全くの無知というのもあるあるな話です。

選ぶのであれば、大手の会計事務所や国際税務などの海外に精通した税務の専門家を選ぶようにしましょう!

そこまでを含めての資産形成となりますので、最後の最後まで気を抜かずに準備をしておきましょう。

実はこんなウソも?

失敗して滑り落ちる画像
海外積立投資においては、ネット上で様々な情報が飛び交っています。

当然ながら商品を契約させたい斡旋業者は、メリットを大きく伝えてデメリットやリスクを小さく話すことが多くあります。

中には根拠のないデタラメやウソを言って斡旋しているケースもありますので、鵜呑みにしないで複数の情報を仕入れて判断するようにしましょう。

1.海外は運用リターンが高い

海外積立投資の斡旋業者の中には、「海外だから運用リターンが高い」といったセールストークをすることがよくありますが、実際はそんなことはないという事を賢い投資家であれば理解しておく必要があります。

実際には優れたパフォーマンスを出している商品や運用会社も中にはありますが、素人以下の運用をする驚くべき運用会社や商品も実際に多数ありますので安易に鵜呑みにしないように注意しましょう!

そして、日本国内でも高いリターンを出しているファンドや投信も多数存在します。証券会社のHPやモーニングスターの検索ツールを使えば、その実績も一目で分かり海外投資との比較が容易にできます。

ただ、そうした事実を伝えずに、あたかも「海外だから特別」、「海外は日本より優れている」と吹聴するのは、やはり自分が扱っている商品を売って手数料を得たいという販売側の意図があると言わざる負えません。

こうした事実を知らずに販売しているのか、はたまた知っていても黙って販売しているのか?いずれにせよ、営業マンとしても人間としてもレベルの低いことには間違いありません。

だからこそ、もしあなたが中立的なアドバイスを求めるのであれば、国内の投資商品のパフォーマンスや選択肢に言及したうえで、海外のメリットや優位性を上げてアドバイスしてくれている人かどうかを見極めることが大切です。

もちろん、海外でも優れた運用パフォーマンスを出している商品や運用会社は多数存在します。

そうした優れた運用会社や商品について、国内との比較をし「どういった点で優位性があるのか?」「なぜ高いパフォーマンスを出せているのか?」を分かりやすく投資家に伝えることこそ、一流のアドバイザーであり高い人間性を持った者と言えるでしょう。

もしこのような提案をされた場合は、「日本の優れた投信やファンドと比較して、どういった点で海外が良いのか?」「その根拠や理由は?」など確認してみましょう。

無論、過去の運用実績が分かるデータや資料の開示は必ず要求してください!口ではいくらでもデマカセや嘘が言えますので、ちゃんとした証拠や根拠は抑えておきましょう。

海外だからリターンが高いというのは全くのウソですのでくれぐれもご注意ください。

2.海外は税金がかからない

海外投資を斡旋する者の中には、「海外投資は税金がかからないからお得」といったデマカセを言っているケースが見受けられます。

日本では投資による運用益に対して所定の税金を支払う必要があるのに対して、海外はその税金がかからないから有利といったアピールをして契約をさせようとします。

実際に私のところにくる相談者の中にも、斡旋業者からそんなことを言われたという話をよく耳にします。

日本の税法はその居住地に準ずるため、海外で運用をしようと日本に居住している限りは日本の税制に従って申告や税金の支払い義務が発生します。

そうしたいい加減な話を鵜呑みにしてしまって、海外投資による利益を申告していない投資家は実際に多く存在しています。

もし本来申告すべき利益が発生していた場合に申告をしていないと、契約者であるあなたが自身が処罰を受けることになります。

最悪、意図的に申告をしていなかったとなると、「無申告」や「脱税行為」となり重い追徴課税の対象となる場合がありますので十分な注意が必要です。

海外投資でも、得た利益に対してはしっかり課税がされます。
さらに、投資による利益に加えて為替差益が発生していれば、これも別途申告し税金を支払う義務があります。


こうした「税金の細かい点についても適切なアドバイスをしてくれるのか?」も仲介者を選ぶポイントと言えます。つまり、それによってその人が「あなたが最終的な利益を手にするまでを本当に考えてくれているのか」という本質が見えてくるのです。

あなたが得る最終的な利益は税金も含めて確定することになりますので、税金のことがよく分からない業者は選ばないようにするか、自分で専門家に依頼して意見を求めましょう!


それからもう一つ、国内の投資信託の税金についてのウソがあります。
それは、「国内の投資信託には毎年決算があり、その時の利益に対して課税がされてしまい資産残高が全く増えていかない」というものです。

つまり、日本の投資信託で複利運用しても資産は増えないので海外がお得というものです。

これも厳密には、国内投資信託の殆どは運用途中の利益については課税が免除されており実際に税金は掛かりません。

税金は最終的に投資家が資金を受け取る時に投資家自身が支払うことになりますので、これも全くのウソになります。

このように、海外投資業界は嘘がまん延していますので、できる限り税理士や投資顧問会社といった社会的信頼性の高い地位の専門家から正しい情報を得るようにしましょう。

少なからず社会的立場のある彼らには自分の発言に対する責任がともないますので、しっかり調べもしないで適当な情報提供や意見をすることは少ないと言えます。

特に税金については複雑ですので、自分を守るためにも必ず専門家の意見を仰ぐようにしましょう。

海外積立投資のメリットとは

最後に海外積立投資のメリットについても簡単に触れておきましょう。

これまで海外投資のデメリットやリスクについてお話ししてきましたが、優れている点や良い部分があることも事実です。

メリットとデメリットについて正しく理解をして、自分にとって最適な資産運用の方法なのかどうかを判断してください。

1.豊富な金融商品ラインナップ

偏に海外投資と言っても様々な商品が存在し、その商品を取り扱う仲介業者も多数存在します。

どの仲介業者を選ぶかで投資家にとって有益な商品に出逢えるかどうかが違ってきますが、商品自体の選択肢が豊富なのも海外投資のメリットの一つと言えます。

つまり、数ある中から運用の上手い運用会社や優れた商品を見つけることができれば、それは投資家にとって海外投資は有効な資産運用の一つとなり資産を大きく増加させる可能性が高くなるということです。

豊富なラインナップは、投資家のより細かい要望を実現するために重要な要素となります。

例えば、元本の損失リスクを負いたくないと考える投資家は実際に多くいらっしゃいますが、同じ元本保証の商品でも10年で損益分岐点を迎え15年で2倍程度のリターンが期待できる商品もあれば、4年で損益分近点を迎え20年で2倍程度のリターンが期待できる商品も存在します。

つまり投資家それぞれの年齢やライフプラン、リスク許容度、期待リターンに合わせた、最適な資産運用を実現することができる事になります。

また低リスク以外にも積極的に資産を増やしていきたいという方に適した商品もありますので、上手に活用することで自分が希望する資産運用を進めることが可能となります。

2.お任せ運用

海外積立投資のもう一つの大きなメリットは、何といっても放ったらかしで運用を行ってくれることでしょう。

これはつみたてNISAやiDeCo、自分で証券口座で投資をする資産運用とは違い、最大のメリットと言えます。

つまり運用自体を外部の運用会社に委託することで、投資家は自分でチャートを眺めたり投資先を分析したりする必要が一切ないのです。

投資初心者であればあるほどこの運用管理のハードルは高くなりますので、その部分をプロの運用会社にお任せできるというのは非常に都合がよいと言えるでしょう。

更に優れた運用実績を出している運用会社に委託することで、自らの実力を上回る結果が期待できますので資産構築の目標や達成スピードも大きく加速していくことが考えられます。

これだけでも投資初心者にとっては大きな魅力と言えます。

15年、20年で2倍、3倍の実績を上げている商品や運用会社も存在しますので、そうしたプロの力と仕組みをあなたの資産運用に取り入れてみるのも良いでしょう。

海外投資の始め方

実際に投資をお考えの方や検討中の方もいらっしゃるかと思いますので、少しだけ海外投資の始め方についてお話ししておきます。

これまでお話ししたデメリットやリスクを踏まえて、注意するべきポイントを抑えて頂ければと思います。

1.信頼できる仲介業者の選び方

海外投資を進める場合、まず選ばなければいけないのが様々な商品を取り扱う仲介業者(IFA)となります。

日本から近い場所では、香港を中心にシンガポールなどにIFAが多数存在しており、その取扱い商品のラインナップも様々となります。

ネット上の斡旋業者の殆どがこうしたIFAと提携し、IFAが扱う商品の販売、斡旋を行っています。

つまり、IFAの取り扱う商品ラインナップによって投資家の選択肢が決まるということになります。

従って取扱い商品が多い方が投資家サイドからすると良い仲介業者となります。

ただ注意しておかなければいけないのが、仲介業者も規模が大小さまざまで倒産などにより途中でなくなるというケースもよくあります。

そうしたリスクも想定し、規模や歴史、預かり残高といった一企業としての実態を見定めて選ぶことが大切です。

私の場合は常時3~4社のIFAと繋がりを持つようにしており、投資家の要望に合った商品ごとに最適なIFAを使い分けるということを行っています。

仲介業者も重要ではありますが、何よりまずは投資家の要望が第一と私は考えています。

だからこそ綿密なヒアリングを繰り返し最適な商品、最適な方法を吟味し運用プランを作成した上で、そのプランの実現に最適な専門家を活用するのです。

仲介業者を選ぶ際は是非、こうした視点で選んでみてください!

2.自分の要望を叶える方法

海外投資を始めるには、信頼できる仲介業者を選ぶことが大切というお話をしました。

ネットで検索すればたくさんの斡旋業者のサイトが出てきますので、その中から信頼できそうなところを選ぶのも良いでしょう。

また、ネットでは信頼できるか判断できない、どこか不安に感じるのであれば、我々のような第三者の専門家のセカンドオピニオンを活用するのも一つです。

例えていうなら、一流ホテルのコンシェルジュのように、「今夜は美味しいモダンフレンチが食べたい」という要望を伝えると、近場の美味しいモダンフレンチの店を幾つかピックアップして紹介してくれて、予約からタクシーの手配まで全て行ってくれるというそんな存在です。

自分で携帯でモダンフレンチのお店を探すことも今の時代はできますが、情報量が多かったり本当に美味しいのかネットだけでは見当がつかなく判断に迷うこともあるでしょう。

そんな時に信頼できる情報通の人が側にいてくれれば、きっとあなたは失敗することなく美味しい食事にありつけることでしょう。


情報が多すぎて決められずに、そのまま何もしないで時間だけが経過してしまっているという方は今は非常に多いです。

資産運用は時間が有利に働くものですので、どうせはじめるなら少しでも早い方が将来的に有利になる可能性が高いと言えます。

「どのような事に不安や悩みを感じているのか?」「どうしたらそれが解決できるのか?その方法はあるのか?」

様々な選択肢がありますので、あなたにとって最適な方法をこれから是非、見つけていってください!

まとめ

いかがだったでしょう?

海外積立投資といっても、実際には良い面だけではなくデメリットやリスク、さらには人によっては選ばない方が良いというケースもあります。

「自分の状況や要望に本当に適した方法や商品なのかを十分理解したうえで選ぶことがとても重要」と言うことがお分かり頂けたかと思います。

ただ、海外投資を勧める相手が、全ての情報を包み隠さずあなたに提供してくれるとは限りません。

もしかしたら、「契約させるうえで都合の悪いことは言わない」という可能性も十分あり得るでしょう。
それを考えると本当の正しい情報を手にすること自体が困難なものと言えます。

では、どうすればバイアスの掛かっていない正しい情報を手に入れることができるのでしょうか?

その答えは、信頼できる人や機関から情報を得ることに限ります。


この信頼できるとは

1.人として心から信頼できる人

2.法律上の義務として正しい情報を提供することを約束されている人や機関

このどちらかになります。

1については、昔からお付合いのある友人などがあげられますが、ただ注意が必要なのはその人自身がそもそも専門的な知識や正しい情報を理解していない場合、あなたも正しい情報を受け取る事ができないという点です。

よくある本人に悪気はないけど知識や情報不足が原因で相手に不利益をもたらせてしまうケースです。


2については、いわゆる国の認可を受けた専門家となり、投資助言会社、投資顧問会社などがそれにあたります。

※FP(ファイナンシャル・プランナー)は、金融商品等の販売、紹介が法律上できませんので対象外です)


投資に限らずですが、専門家やプロと言われる者と素人の間には大きな差があるものです。

あなたが本当に資産運用で成果を得たいと思っているなら、どちらを選ぶべきかは容易にお分かりになるはずです。


わざわざ医師免許のない医者に自分の手術をお願いする人はいないと思います。

手術費がないから闇医者を選ぶという人はもしかしたらいるかもしれませんが..。ただ、それに対するリスクは当然、自分自身が負うことになりますのでその点も含めて誰と関わるべきかを考えられると良いでしょう。

海外投資のような長期の資産運用は、後々でのやり直しは大きな損失に繋がりますので慎重に最初の一歩は踏み出してください。


尚、今回、海外投資、海外積立投資について、より詳しく見極め方やメリット、デメリットをまとめた無料メルマガをご用意しましたので、ご興味がある方はこちらも合わせてお読みください。

きっとあなたの資産形成にとってとても役立つ情報が得られることでしょう!

健全でよき資産運用を進められることを心から願っております!!
 
 

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